2017/07/21 15:01

無農薬米を作る大変さ、これは作り手にしか分からずあまり情報が無いのも現状です。と言う事でお店に偶然来て頂いたお客様が無農薬米を作って見えると言う事で一年かけてレポートをさせて頂きたいと思います。岐阜県の最北端にほど近い標高600メートル前後、
北アルプスを望むこの地で病気に弱いササニシキを無農薬で作りたい!!そんな僕が作った米をご家庭まで届けいと強い思いを持つ
伊東裕史さん。

まだまだ企業には至っておりませんが昨年は田畑を借り一トン近くのお米を育てました。そんな彼のこだわりを一年通してのレポートにしたいと思います。

 
4月、苗づくり
「苗半作」(苗が良ければ半分は成功したようなものという意味)という言葉があるくらい苗づくりは重要なものとされています。
無農薬で栽培する場合、その意味合いはさらに強いのです。
天候、病害虫、雑草、ごまかしは出来ません。
健康で力強い苗に育ったかどうかで、秋に美味しいお米が稔るかどうかに大きく影響します。
約1ヶ月程の苗の期間、常に苗の事を気に掛けています。寝ても覚めても苗の事。そんな感じです。、、、(本当です!)



5月下旬・・・田植え
田植は5月下旬~6月上旬
育った稲はのびのびと生育できるように、1株に2、3本づつに植えていきます。5、6月春から夏に掛けての季節とはいえ、山から流れてくる水は冷たく、田んぼの水温がなるべく下がらないように、気温が最も低い朝5時~6時に水を入れて回ります。
雑草が生えれば田んぼの中を歩き回りながら、稲の生育に害がない程度に除草します。畦の草刈りも大切です。お米に黒い点が着いたのを見たことがありますか?これはカメムシがお米の汁を吸った跡です。畦の草刈りとこれらも関係があったりもします。



循環のこだわり
田んぼに使用するものは前年収穫した稲から出た籾がら、くず米、米ぬか、これに畑で出たクズ大豆と購入したゴマ粕(今年からはゴマ粕は使用しません)で、これらを発酵という過程をとり、田んぼに返しています。
捨てるものは何もないというスタンスで、あるものを最大限に活かすということで、発酵というかたちをとっています。



収穫量について
収穫するお米の量は一般栽培と比べれば、決して多くはありません。
僕は無理なく、稲が健康に育つことだけを考えます。
そんな稲は美しさや力強さを見せてくれます。これと美味しさって深く関係してると思ってるんですよねー。



最後に伊東くんのこだわりを聞いてください。
岐阜県の最北端に程近く標高は600m前後、北アルプスを望むこの地で稲が生育するのに適した気温が得られる期間は短く生育期間を長く必要とする品種は適さない。西日本よりは東日本で栽培されているような品種となってっくる。東北宮城県生まれの「ササニシキ」を選定した理由はここにある。あとは単純に好きなだけです。
山間ではあるものの日照条件は良く、病気に弱いとされる「ササニシキ」でも昨年は病気などは全く観られなかった。
山からくる水はきれいで、夏場の寒暖の差は大きい。
寒暖の差ってよく耳にしますよね。これは日中、光合成によって蓄えた栄養を夜に気温が下がることによって、消費しないで蓄えたままでいるということ。人間も夏に夜温が高くて暑くて寝苦しいと疲れちゃいますよね。イメージはそんなです。
 
ここまでこだわって作れば量産も本当に難しく大変です。
このブログを見て頂いたあなたに是非お送りさせてください。
もう少しで販売開始です。ご期待下さいませ。

 

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